わざわざこんなとこを見せるために、私を連れてきた?




「違う。
見て」




雪森くんに言われて、嫌々ながらももう一度部屋を覗く。



そこにいる昴くんは、とても不機嫌そうに見えた。




「……昴くん、全然楽しそうじゃない…」




他の部屋の音楽のボリュームが大きくて、会話は全然聞こえない。



でも……昴くんがいつもより怖い表情をしていた。




「なにか、様子が…」




雪森くんも覗いて、不思議そうにそう言った瞬間。





「……えっ…?」



「アイツ…何して…!!」




昴くんが



さなちゃんの顔に水をかけた。