「もともとは、私が昴くんを避けてしまったのが原因なんだけどね…」



「あら、どうして?」



「私の友達だった子がね、昴くんのこと好きだったんだ」



「あんれぇ。すーくんもモテる男になったのかい」



「本当だよね!
昔は弱っちかったのに!」




柿を食べながらおばあちゃんに今までのことを話した。




「それで千花ちゃんは、そのお友達に遠慮してすーくんを避けたのかい?」



「……そうじゃ、ない…」




さなちゃんに遠慮して、とか…そんな、さなちゃんを応援するために昴くんから離れたわけじゃない。