突然怒鳴られて、思わず『ごめん』と口からこぼれた。




「悪いと思ってるなら、わたしと昴くんが話せるように協力してよ。
わたしたち、友達でしょ?」




目の前のツインテールの女の子が笑った瞬間、



その子が、小学生の男の子に変化した。




「……え…」



「千花ちゃん」




ニコ、と笑う男の子。



そっと差し出される手。




私はその手を取ろうと手を伸ばす。



するとその手を、横からギリ…と強く掴まれた。




『友達でしょ?』




そう頭に声が響いた瞬間



男の子の手をパシンッと叩いた。




『昴くんと仲良いなんて思われたくない。
幼なじみじゃなければよかった』




そんな私の声が大きく聞こえた時



ハッと視界に真っ暗な部屋が映し出された。







「はぁ……あ…」




………ゆ、夢?