「お茶でよかった?」



「え…。
わざわざ買って来てくれたんだ…」



「顔色悪かったから、とりあえず水分かなと思って」




少し歩いたところにある公園に寄り、ベンチに座ったら雪森くんがどこかに行ってしまって、


戻ってきたら、飲み物を買ってきてくれるという…



なんて優しいんだろう。




「……ありがとう」



「いいよ、これくらい。
……前に体調悪かった時は、
俺、何も出来なかったし」




前に体調悪かった時って…



熱があって体育倉庫に閉じ込められた時のことかな。




「あれはしょうがないよ。
私も気付いてなかったから」



「でも、昴は気付いてたよ」