「……おい、見た?」



「見るわけないじゃん。興味ないし」



「……あっそ」




ティッシュでスマホを拭いて、


昴くんはこうなった原因である金髪男をド突いてた。



……見るわけないって、嘘ついちゃった。



見なければよかった。




“今日昴くんに会えるのが楽しみです”



『放課後会う約束してんだぜ?』




金髪男の言ってたことと照らし合わせたら、今来たメッセージが、昴くんの“好きな子”から来たものだってわかる。



……なんだよ、楽しみって。


“昴くん”って。



脈アリじゃん…。