「俺、1年B組佐久間奏多。お前は?」
「あ、わ、私は1年B組の桜子美咲です…」
同じクラスと初めて知った俺は、失礼だなと
自分で自分を叱った。
「あ、そうだ。委員長は?」
「なんか、体調崩してるらしいです。だから
しばらく私がずっと当番です。」
「あ、そう」
「他の当番の奴らは?」
「えと、なんか課題が終わってないのやら
職員室に呼び出されたのやらで、これないと
言っていました。」
「は?そうなの?」
「そうらしいですよ、まぁいつものことなのでいいですし、私は図書当番一人の方が好きですしね!」
「じゃ、明日から来ていい?」
「え!もちろんです!じゃあ、おすすめの本あるので、明日渡してもいいですか?!」
彼女は食い気味で聞いてきた。
(ほんとに本が好きなんだなぁ)
「笑、うんいいよ。あと敬語やめて。同い年なわけだし。」
「あ、はい!ってさっそく使っちゃい…使っちゃった。」
「あと、名前呼びね。お互い」
「え!名前呼び…?私と佐久間さんが?」
「な、美咲。」
「…」
「美咲?」
俺は美咲と一歩距離を詰める。「言って」
「さ、佐久間くん」
「ダーメ、名前」
俺はちょっといじわるに言ってみた。
(俺は女相手になにやってるんだ…?)
「か、奏多…くん」
赤面しながら言う美咲に俺は胸がキュッて
なった。なんなんだ?さっきから。女に自分から、名前で呼べなんか言ったり、胸がキュッてなったら。よく分からないまま、五限目の予鈴がなり俺は、「また、明日」と言って図書室を後にした。
「あ、わ、私は1年B組の桜子美咲です…」
同じクラスと初めて知った俺は、失礼だなと
自分で自分を叱った。
「あ、そうだ。委員長は?」
「なんか、体調崩してるらしいです。だから
しばらく私がずっと当番です。」
「あ、そう」
「他の当番の奴らは?」
「えと、なんか課題が終わってないのやら
職員室に呼び出されたのやらで、これないと
言っていました。」
「は?そうなの?」
「そうらしいですよ、まぁいつものことなのでいいですし、私は図書当番一人の方が好きですしね!」
「じゃ、明日から来ていい?」
「え!もちろんです!じゃあ、おすすめの本あるので、明日渡してもいいですか?!」
彼女は食い気味で聞いてきた。
(ほんとに本が好きなんだなぁ)
「笑、うんいいよ。あと敬語やめて。同い年なわけだし。」
「あ、はい!ってさっそく使っちゃい…使っちゃった。」
「あと、名前呼びね。お互い」
「え!名前呼び…?私と佐久間さんが?」
「な、美咲。」
「…」
「美咲?」
俺は美咲と一歩距離を詰める。「言って」
「さ、佐久間くん」
「ダーメ、名前」
俺はちょっといじわるに言ってみた。
(俺は女相手になにやってるんだ…?)
「か、奏多…くん」
赤面しながら言う美咲に俺は胸がキュッて
なった。なんなんだ?さっきから。女に自分から、名前で呼べなんか言ったり、胸がキュッてなったら。よく分からないまま、五限目の予鈴がなり俺は、「また、明日」と言って図書室を後にした。
