華はマンションいる?



カオリさんの部屋?



その様子を見ていると、マンションから華が出て来た。


そして夕顔を抱っこした。


華駄目だよ。お腹に赤ちゃんいるのに。



俺は何も考えずに自分の車から飛び出していた。



俺は叫んでいた。



『華、華、華ーー! 」



もう形振り構わず華を抱き締めた。



華に抱っこされてる夕顔が、「パパ駄目又ママを泣かすんだー。」



夕顔が泣き出す。



俺は抱き締めた腕を緩めた。


そして姉が、「一輝いい加減にしなさい。」



思い切り俺の頬を叩いた。


『いてい! 』



「こんな痛み華ちゃんに比べたらたいした事ないわ。

一輝私あなたをみそこなったわよ。


父さんも母さんもカンカンに怒ってる。


離婚したら華ちゃんと子供は私が引き取るからね。」


『離婚?』


俺は華を見た。


華の目から大粒の涙が溢れでた。


『華離婚は嫌だ。』


夕顔が、「パパ浮気したら離婚だよ!」


『浮気してない、してない。』


俺は何度も首を横に振った。


姉が、「兎に角ここは目立つからマンションに入りましょう。」