華がいない。



あの日俺は由利香からの電話で風見のマンションに行った。



風見が又昔付き合っていた悪い仲間に呼び出されたと、由利香から電話が来たからだ。



たけどそれは俺を呼び出す為の嘘だった。



中々連絡つかない風見を探しに行くと言うと、由利香がそれを止める。



この時由利香が言ってる事に辻褄が合わなかった。



何で風見の携帯を由利香が持っているんだ。



そして俺は帰ろうとして立つつもりがふらつき立てない。



そのまま睡魔が襲った。



目を覚ますとそこには裸の由利香がいた。



俺は慌ててた。



由利香が抱きついてキスをする。



払い避けようとしたのにバランスを崩して由利香を抱き締めてしまう。



そして叫び声。



華がそこにいた。



俺は何が起きたのか分からなかった。



華が俺を睨み、持っていた鞄と携帯を俺に投げつけた。



俺はフラつく体で華を追おうとすると、



由利香が俺に抱きつく。



『いい加減しろ! 』



俺が由利香を突き放すと、由利香がいきなり、果物ナイフで手首を切った。