何か食べようとしてもみんな吐いてしまう。



この日も一輝は中々帰って来なくて、



夕食は母たちと食べる事になっていた。



「ねぇ華痩せた?」



私が答えないでいると、「華もうご飯の支度なんかいいから、


こっち来て座って。」



母に無理矢理座らされた。


「華どうしたの?顔色悪いし、一輝君今日も帰ってないけど、どうしたの?


彼は何してるの?」



私は思い口を開いた。



「一輝は不登校の生徒の家に話しに行ってる。


一輝は風見君が学校へ来てほしくて毎日頑張ってる。

私は教師の妻だから、一輝を応援してる。」



母は暫く何も言わなかった。



「華の一輝君を思う気持ちは分かるよ。


たけど華自分の気持ち押し殺して我慢してるでしょ。

それは間違っている。


華のお腹には赤ちゃんいるんだよ。


それなのにママがこんなんじゃ駄目だよ。


食事も食べられないほど弱っているのに、


一輝君は知らないでんしょう?」



私は頷いた。



一輝は私が寝てから帰って来る。



朝は朝食を食べるとすぐに学校へ向かう。