私は震える体を押さえながら、一輝と由利香さんがいる部屋に入った。



私の目に飛び込んだのは、裸の由利香さんが一輝に抱きついてキスをしていた。


私は何が起きてるのか分からなかった。



落ち着けばどんな状態だったか分かったのかも知れない。


たけど一輝に触れている由利香さんを見た時、



私の中の何かが切れた。



【いやー。私もういやー。】持っていた鞄も携帯も二人に投げつけた。



そしてそのままその場から走って逃げた。



どうやって待たせてあったたタクシーに乗ったのか分からない。


一輝がその後どうしたのか?


もう嫌だった。


一輝を信じたかった。


たとえ由利香さんが一輝に迫ったとしても、


どうして二人でいるの。



一輝の優しさに由利香さんが甘えてただけかも知れない。


でも嫌!



一輝と由利香さんのキスシーンが頭から離れない。


もう嫌だー。



一輝の顔なんて見たくない。


私はマンションに戻り、母に全てを話した。


母が勇人さんに連絡するから待つように言われた。


だけど私は一輝の顔を見たくなかった。