『あの時由利香気持ちは嬉しかったよ。


でも由利香の気持ちには答えられなかった。


由利香の事はいまも大事な生徒と思ってる。


俺は生徒を好きになったりしない自信があったのに、

華と出会ってその気持ちがすぐ崩れた。


華に惚れた。


28才のバツ1子持ちの男が本気で18の華を好きになったんだ。


俺は華でないと駄目なんだ。


由利香ごめんな。


華をそんな目で見ないでほしい。』



【何で私じゃ駄目なの?見た目だって私の方がいいのに。


それにその子下ばかり見て、何か暗いよね。


沢田先生同情してるんじゃないの。】



『姉貴もう止めろ。華悪く言うのはゆるさねぇ。』



【冬馬もこの女好きな訳?何処がいいの、チビで暗い女なんて!】



冬馬がいきなり、由利香さんを殴った。



【冬馬何するの!】



『姉貴買い物なんていいから帰るぞ。


華嫌な思いさせて悪い。


沢田ごめんな。姉貴どうかしちまって、


いつもこんなじゃないのに。』



冬馬は無理矢理由利香さんを運転席に乗せ、



車を走らせた。



私はただそこに立っていた。