病室に美憂が来てからずっと泣いてばかりいる。



私が泣きたくなる。



泣くたび私がオッパイをあげようとすると、



一輝がそれを止める。



『華泣いたらオッパイじゃないからね。


ほらオムツがこんなになってる。


紙オムツだからってほっておくと、


オムツかぶれになっちゃうよ。』



一輝の方がママみたいだね。



『華拗ねないの。俺は夕顔育てたからな。


由美は生まれて1ヶ月もたたない、夕顔を俺のとこに置いて行ったんだよ。


母さんと姉さんに随分助けてもらった。


一人で育てるのは大変なんだよ。


おふくろも言ってただろう。


一人で頑張らないでいいって。


だから美憂の事は俺も手伝うから心配しなくていい。』



一輝が抱くと美憂はすぐに泣き止む。



一輝は夕顔を一人で育てたんだよね。



教師をしながら育てたんだもの。



やっぱ一輝を尊敬してします。



「一輝私母親にはなれたけど、まだまだ未熟で一杯一輝頼ってもいいかな? 」



『そんなの当たり前、これからなんでも二人で力を合わせてやって行こうな。』