みんなが私の回りに集まる。



「華頑張ったね。」優しく笑う母と勇人さん。



『赤ちゃん凄く可愛いよ。』父とメアリーさんも笑う。



「ママ赤ちゃん見たよ。小さくて可愛いの。夕顔もうお姉ちゃんだもん。」



一輝のお母さんは何も言わずそっと手を握ってくれた。



「華お疲れ様、赤ちゃん沢田に似てるかな? 」



啓太彩夏ありがとう。



あ、私赤ちゃんとご対面してないんだよ。



「一輝一輝赤ちゃんは?」



一輝がいない。



勇人さんが、『華ちゃん待って今赤ちゃん一輝が連れて来るから。』



一輝が小さな赤ちゃんを抱いて病室に入って来た。



一輝が、『華ほら俺たちの赤ちゃん美憂だよ。可愛いだろう。』



もう私は涙が止まらない。


だって美憂だよ。



夕顔があんなに会いたがってた美憂が生まれて来たんだもの。



もう涙でぐちゃぐちゃだよ。



『華そんなに泣いたら美憂を抱けないよ。』



「ママありがとう美憂生んでくれて。ママ大好きだよ。」


やだ又泣けて来た。


『夕顔ママは本当に泣き虫だね。』



「夕顔泣き虫なママも好きだよ。」