産婦人科からの帰りの車の中で、『華バカ夫婦はないだろうが。』



だって一輝が産休取るなんて言うからだよ。



「一輝本気で産休とるつもり?」



『ああ本気だよ。もう校長の許可取ってあるから、


華は心配しなくていいよ。』



あのね、一輝の気持ちは凄く嬉しいよ。



でも回りの先生や生徒になんか言われない?



それが心配なんだよね。



『華何心配してんの。俺が決めたんだからそれでいいんだよ。


どうせ俺らバカ夫婦だろ。』



そうだった私たちはバカ夫婦。



回りにどう思われたって平気。



何言われも気にしないんだ。



「一輝ありがとう。一輝が一緒にいてくれたら安心する。」




その日も一輝と一緒にお風呂に入った。



「一輝赤ちゃん生まれたらもう一緒にお風呂入れないね。」



『バーカ一緒に入るに決まってるだろうが。』



一輝が抱き締めてくれる。


その時又赤ちゃんが強くお腹を蹴った。



思わず声が出た。



「痛い。」



「華大丈夫か?」



大丈夫でないかも!



なんかいつもと違う痛みが私を襲う。