何気ない土曜日。

いつも通り、自転車に乗り、駅まで走る。
電車に乗り、中学校へ行き、
授業を受けて、また家に帰る。

そんな変哲のない日常。

あの日は雨が降っていた。
そう、中学校からの帰り。
雨の中、自転車に乗っていた私。

ドーーーーン。


全身に衝撃が走った。


目の前は真っ赤な血のみずたまり。


私はふらっと意識がなくなり、
このまま死んでしまうのではないかと、
脳裏に死がよぎる。


あー、私の人生、なにもなかったなぁ。


そんなことが頭に思い浮かびつつ、
真っ暗な世界で1人佇んでいた。