1ヶ月って短いもので、もうタイムカプセル掘り出す日になっちゃった。

動きやすい服で。って書いてあったから膝丈くらいのショートパンツに夏だけど日焼けあんまりしたくないからカーディガンはおって家を出た。

会場に。っていうか懐かしい母校に到着して校舎をみつめていると今回の主催者の人が集合の合図をだしてイベントが始まった。

みんなで自分の名前が書かれた手紙をみつけて読んで大はしゃぎ。

あ、あった!

自分の名前が書かれた手紙を開いて、読んだけど封筒の中に手紙以外の違和感を感じて中身を全部出すと、1枚の写真が大きさぴったりの袋にはいって出てきた。

なんで......院内着のまま私と宮槻くんが写っているの?

これは、どこからどう見ても私と宮槻くんで、裏の日にちも入院し始めたときのが私の文字で記されている。

宮槻くんなら何か知ってるかも......!

近くにいた人に今日来てるか聞いたけど、今日は大学で有名な教授のセミナーがあるから来てない。と言われた。

人の中を探し回っているうちに華鈴ちゃんに会った。

「華鈴ちゃん!宮槻くんのメッセージアドレス知らない!?」

「えっ?急にどうしたの。電話番号もアドレスも知ってるけど......。」

良かった。華鈴ちゃんが知っててくれた。

「教えてくれない?どうしても聞きたいことがあるの。」

「いいよ。てか知らなかったんだ。はい。スマホ出して。」

華鈴ちゃんに送ってもらったアドレスと番号をすぐ登録して、華鈴ちゃんから宮槻くんに教えたことをいってもらうことにした。

タイムカプセルの手紙も何か違和感のある文があったから、手紙をもって家に帰った。

"香澄くんのこと今でも好きですか?"

なんで、下の名前で書いてあるのか。「今でも」という言葉の意味をどうしても思い出せない。けど、

確かに宮槻くんの下の名前は香澄だ。

家に帰ってからメッセージを送る。

「久しぶり。突然ごめんね。タイムカプセルのこととかで聞きたいことがあります。近いうちに会えませんか?」

私のメッセージネーム知らないだろうから、松森瑚々。と名前も打った。

宮槻くんから返信が送られてきたのは、その日の夜。私がお風呂から部屋に戻ったときだった。

『分かった。近いうちだと、来週の水曜日か金曜日なら都合があうかも。どっちか空いてる?』

華鈴ちゃんから送られたメッセージも読んだみたいで動揺した文はなかった。

来週だと、金曜日......かな。

カレンダーを見ながら、授業予定を確認して返事を打つ。

「じゃあ、金曜日でお願いします」

『了解。虹丘中学校近くの○○駅南口で13時半ごろに会おう。』

日が回らないうちに返事と約束が出来たので安心して眠りにつけた。