次に目を開けた時は朝だった。
私......話聞いたあと寝ちゃったんだ......。
でもなんだか昨日より調子がいい。体が軽い。
んー。と背伸びをして1階に降りるとお母さんと鉢合わせた。
「おはよう。お母さん」
「おはよう瑚々。急なんだけど今日学校を休んで病院に行かない?」
「え?私元気だよ?」
「昨日、起きてる時に発作が起こって、瑚々にも病気のことを話したでしょう?これ以上、お母さんたちの口から話すより診断してくれたお医者様から聞いた方がいいと思うのよ。」
たしかに、お母さんの言う通りだけど、私には1つ引っかかることがあった。
「お母さん、起きてる時ってどう言うこと?」
「あ、あのね。今までも発作は起きていたはずなのよ。ただそれは寝てるときで、ほら寝てるときって視覚とかはつかわないじゃない?だから害がなかったのよ。」
だからと言っても寝てる時って......なんか怖い。
「わかった。今日は病院に行く。」
パジャマから着替えるために1度部屋に戻り、着替え終わった頃にお母さんがノックをして部屋に入ってきた。
「瑚々、終わったならもう行くわよ。病院、少し遠いの。」
その声は少し焦っているように感じたので、私はすぐに支度をして家を出た。