2学期の始業式は、雨が降っている中

登校した



青色の傘を差して

傘だらけのいろんな人の後ろ姿を



少し遠い目で見ていた






教室に入ると、暗い窓の外と

電気のついた部屋のなかが


何かドラマチックにも思えた




私はもう別の苦しみのなかにいる





この人たちとは違う人生

もう私は後戻りも参加することも出来ずに


つらい日々が確定している、始まってしまった



体育館に集まって

先生たちがいろいろとみんなに厳しいことを言っている




映画でも見ているようだった



私には取り戻せない

関係ない普通の日常






昼に下校になると




3年の先輩が4人くらい絡んできた





「お前斗愛泣いてたぞ」


「何様や!浮気して!」



「ヤリマンが!」




デブの偉そうな3年の一人が

特に偉そうに文句を言ってくる




一人が私の制服の襟元を
つかんだ







その瞬間に







反射的にそいつの顔面を殴っていた





私は




一気に激情して向かってくるもう一人を








また


反射的に一気に後ろに押し倒していた







頭を打ったらしく

そいつは泣き叫んだ






騒ぎになった






もう止まらない私は





デブの鼻を思いっきり殴った





鼻血を出しながらデブが泣き叫んだ