斗愛がいつものように私に抱きついてきたとき
私は「やめて」
と言ってしまった
「なんで?」
と言う斗愛に、
「斗愛とは出来ない」
と告げた
「は?もしかして浮気した?他の男とヤった??」
と問われて
何も言えず、なにも答えずにいると
「他の男とヤったかどうかだけ答えて!」
と言われた
から
「うん」
とだけ答えた
すると
「別れる」と言われて
なにか間違ったことに気付いた
「違う」
「何が違うと?」
「別れたくない」
「キモい、2度とツラ見せんな!」
「違う」
私は息が出来なくて
見ている景色が壊れた
凶暴になっていく斗愛の言葉に
耐えきれず
斗愛にもすがれず、愛を失い
逃げるように一人で外に出ていた
まだ夕方だった
やがて空がだんだん黒くなり
確か明日から
夏休みも終わり
中学校が2学期になる

