帰り道
1人泣いた
華蓮のことを想って泣いた
座り込んだ
アスファルトに涙が直接流れるほど泣いていた
子供みたいに泣いた
華蓮を探した
小さな黄色い花のつぼみも
頑張ってアスファルトに向けて広がっている緑の葉っぱも
どれも全然華蓮の美しさと優しさとその存在には似ても似つかない
遠くにいる華蓮を想って
小さな石ころを抱きしめた
違う!!こんなのじゃない!!!
すぐに小さく投げ捨てた
涙が止まらなくて
周りから見たら変かもしれないと気づき始めたけど
華蓮を1番傷つけたのは俺かもしれないと気づき始め
前を向いて歩き始めた
会いたいと想うと
立ち止まってしまうから
走った
身体中が痛かった
華蓮の痛みに比べたらこの程度で痛いなんて感じるわけにはいかない
家まで走り続けていた

