面接ではすぐ年齢をウソついているのがバレて




結局、グラス洗いのバイトとして採用してもらえることになった





寮も入れることになった





みんな優しくて


中三になるはずの春頃





私も接客を少しすることになった






その頃には化粧も上手になり


高いヒールを履くと




もともと身長が170ある私は


誰が見ても大人に見えた





私は少しずつ夜の世界を覚え




新しい涙も覚え




悔しくて眠れない日もあったけど











遥か昔に


嫌な思いをして家にいて

退屈な思いをして中学生の女の子をやっていた頃からすると




もう多少のことでは

苦しくなくなった



つらくなくなった





優しさが少し私にも戻ろうとしていた

私は




母親に会いに行くかどうか迷っていた






もう9ヶ月も夜の世界で働き


誰も何も

私すらもそれが当たり前になった



この名前も




昔のあのクラスメートたちが夏休みを終える頃には


少し中学生をしてみるのもいいかなと



思えるようになってきた