自分が思っていたよりも樹先生は私のことを心配してくれていたんだ。

私のせいで心配ばっかりかけて樹先生には申し訳ないことしたのに嬉しくなってしまった。


「叶花ちゃん、何、嬉しそうな顔して笑っているの? 」


「え…な、なんでもないよ 」


「本当!? 何かよからぬことを考えてそうで怪しいな 」


「本当に本当だもん ! 」


そう言ってもいろいろ問題行動起こしているから信じてもらえないだろうけど

よからぬことなんて考える訳ないじゃん!


それでも、今は樹先生の顔から視線をそらしてしまう。


ただ恥ずかしいだけで悪いことを考えているわけじゃない。