ーガラッ

電話して5分くらいで、和樹先生は栄養剤の注射を持って来てくれた。


「叶花、ご飯食べられなかったの? 」


「うん、ごめんなさい。でも、注射はやだ…」


「食べられなかったの2日も黙っていたんだし、栄養不足になっているから注射やだはなしだよ。
樹、俺が刺すからちょっと抑えてて 」


「グスン………いやぁー 」


号泣している叶花ちゃんを抱き上げて、自分が椅子に座りギュッと抱きしめた状態で固定する。


「叶花ちゃん、俺がギュッとしているから怖くないよ。大丈夫。大丈夫。すぐ終わるからゆっくり深呼吸しよう 」