「分かってくれれば、良いよ。
俺も強く言いすぎてごめんね。
でも、しばらく食べられていないみたいだから、注射は頑張ろうな 」


「いや… 」



俺から一気に距離を取ろうとする叶花ちゃん。

しっかり手は握ってあるから動けないけどね。

俺一人じゃ叶花ちゃんが動いた時、危ないから注射できないな。


和樹先生に電話で事情を説明すると、すぐ来るって言われたから、来るまで泣いている叶花ちゃんの頭を撫で続けた。