「叶花、大丈夫か? 」


大丈夫なわけない。

いくら痛みがなくても痛み以外のものはちゃんと感じる


触られたり、引っ張られたり…


「嫌な感じがして辛いよな。もうちょっとで終わるから 」

「ん…ふっ……… 」


頭を撫でながら励ましてくれる樹

怖いことされているのに、優しくされると胸がきゅーっとして自分の身に起こっている恐怖を少し和らげることができた。


「叶花、悪いものはもう取れたよ。
あと縫うだけで終わりだから 」



「うっ………う… 」

もう早く終わらせてよ……