「変なの?腕見るから、ここ座ってね 」

「うん… 」

「腕かしてね 」


腕を持たれてパジャマの袖を少しまくられて触られる。

自分で少し触れるだけでも痛いのに、和樹くんは押したりする。


「痛いっ……和樹くん……痛いよ 」

「叶花、すぐ終わるからちょっとだけ我慢な 」

咄嗟に出てしまったもう片方の手を和樹くんに押さえられた。


「うぅ…、痛い…。」

「ごめんね。痛かったな 
叶花、腕にしこりがあるから、今日病院で詳しく検査しような 
痛みもあって不安だと思うけどそんなに心配しなくて大丈夫だからな 」


「………病院 (涙)」


「そんな泣きそうな顔しないの。レントゲン撮るだけだからね 」

「…うん 」

「よしよし、ちゃんと腕のこと自分から言えてえらかったよ。叶花も成長したじゃん 」


コクッ…


本当はずっと隠しているつもりだったのに…なんて言えるはずもなく優しい和樹くんの言葉にうなずいてしまった。