心配してくれている樹先生には悪いけど、絶対行きたくない。

私のこと知っている先生なんて言っても、

私は会ったことすらないんだから、恐怖は消えない。

だいたいなんで私のことなんて知ってるの?



嫌すぎて泣いていると和樹くんが入ってきた。

「グスッ…グスン 嫌…」

「叶花、もう泣いてるってことはこれから連れていくところ樹から聞いちゃったのか 」

「和樹くん、行きたくない 」

「大丈夫だから、行こうね 」


和樹くんに抱き上げられて連れて行かれてしまった。