「叶花ちゃん…… 、すぐ終わらせるから少し頑張ろうな
ちょっとチクッとするね  」


いつもなら腕を持つとすごい力で抵抗する叶花ちゃんなのに、今日はされるがまま…

針を刺すのは楽だけど、それだけ辛いってことか…


「点滴終わったよ。しんどいと思うから眠ろうか 」

「……… 」

涙目で首を振る叶花ちゃん…


「辛すぎて眠れない? 」

「グスッ…樹…せんせ… 」

「よしよし、眠れそうにないなら、抱っこするね 」


ベットに座った状態で叶花ちゃんを横抱きにする。

最初は辛そうにしていた叶花ちゃんだけど、しばらく撫でたりしているとだんだんと力が抜けてきて眠ってくれた。