普通夜中に目覚めてコーヒーなんて飲まない。

俺は当直の時、医局でコーヒー飲みながら勉強するから、叶花が眠気に耐えながら勉強しようとしているということが分かった。


俺らみたいな医者は徹夜することはよくあるけど、叶花の場合は徹夜なんてとんでもない。


「叶花、夜ふかしはダメだよ
今もう2時なんだから寝ないと怒るよ! 」


「えっ…、でも明日テストだから、もうちょっと頑張らないと……… 」


「やっと勉強してたことを認めたか。
無理しすぎだよ。叶花の体が一番大事なんだからね? 」


叶花の勉強したい気持ちも分からなくないし、キツく言っても逆効果だと思ったから、今度は優しく問いかけてみるとしょんぼりした顔になってしまった。