「今、とても幸せです。
だから、これからも紫苑や翔太を信じて包み隠さず話そうと思います。」
「沙奈ちゃん…。これからも応援してますね。」
「ありがとうございます。」
心の内を全て話すことは、まだ難しい時もある。
でも、自分1人で背負い込まなくていいことを教えてもらった。
『沙奈の背負っているものを半分背負うから。』
紫苑と翔太が掛けてくれたその言葉の意味が、少しずつ分かるようになった。
「沙奈、帰ろうか。」
佐々木先生と話をしていると、扉をノックしスーツを着た紫苑が保健室の扉を開けた。
「うん。」
「佐々木先生、今日も沙奈がお世話になりました。」
「いえ。私も沙奈さんと話ができて嬉しかったです。
少しずつですが、色んな表情を見せてくれるようになったので。
それに、沙奈さん。2人のことちゃんと信用していますよ。」
「そうか。心を開いてくれていることが何より1番嬉しいよ…。
沙奈の口から、そう思わせる発言が聞かれたなら…。」
「七瀬さん?」
「またか。」
2人のやり取りを聞くことなく、私は深い眠りへと落ちていた。


