ーside 沙奈ー
ペースメーカーを入れてから、2週間が経った。
私は、驚く程に体調が回復していき大翔先生と話し合って退院の日が決まった。
「今回の入院は、少し長くなってごめんな。」
外来の診察が終わった大翔先生は、夜に私の病室に足を運んでくれた。
ベッドサイドに椅子を持ってきて、腰を降ろし私にそう話した。
「大翔先生。謝らないで。
大翔先生のおかげで、元気になれたんだから。
それに…」
「それに?」
「大翔先生が、傍にいてくれたから安心できた。」
「沙奈…。」
大翔先生は、優しく私を抱き寄せてくれた。
退院出来るのは嬉しいけど、やっぱり大翔先生と一緒に過ごす時間が減ってしまうのは寂しい。
毎回、退院が決まる度に寂しい気持ちが心の中に残る。
連絡先も交換しているし、大翔先生はいつも私が会いたいと言えば時間を作って会おうとしてくれる。
大翔先生からも、私のことを誘ってくれるけど…。
それでも、やっぱり。
入院期間のように、大翔先生と一緒に居られなくなるのは寂しい。
「ふふ。」
「えっ?」
大翔先生は、私から少しだけ身体を離しそっと髪を整えるように撫でてくれた。
「沙奈。退院が決まると、いつも寂しそうだよな。」
「大翔先生…。」
「沙奈が、俺を必要としてくれて頼ってくれることが何より嬉しいよ。
そうやって、俺に歩み寄ってくれることもたまらなく愛おしい。
なあ、沙奈。
沙奈さえよければ、高校卒業後に一緒に暮らさないか?
沙奈が、俺と一緒に暮らしてくれるのなら紫苑と翔太に話そうと思う。」
「だけど。私、これから大学に進むし大翔先生にもきっと病気のこととかで迷惑をかけちゃうと思うし…」
紫苑や翔太にも、今までたくさん迷惑をかけてきた。
高校を卒業したとしても、私はまだ学生であって大翔先生に負担をかけてしまうかもしれない。
それならまだ…。
私が、大学を卒業して1人で生きていける力を身につけてからの方がいいのかもしれない。
「沙奈。迷惑なんて言うなよ。
さっきも言っただろう?
俺は、沙奈にかけられる心配なら喜んで引き受ける。
沙奈。
俺は、自分の人生に変えてでも沙奈のことを守りたいと思うんだ。
一生かけて、沙奈を守っていきたい。
もし、俺に負担をかけてしまうとか考えているのなら、そんな心配はいらない。」
「でも…」
「俺はただ、沙奈に傍にいてほしい。」
「大翔先生…。いいの?
私、できること少ないかもしれない。
病気のことで、たくさん大翔先生に負担をかけちゃうかもしれない。
それでも、傍にいてもいいの?」
「病気のことも含めて、俺は沙奈がいい。
沙奈以外のことなんて、何も考えられない。
沙奈が俺のことを必要としてくれているように、俺にも沙奈が必要なんだ。
俺の隣には、いつも可愛い沙奈にいてほしいと思う。」
十分なくらいの、大翔先生の言葉。
そんな大翔先生の言葉に、私が断る理由はない。
私も、大翔先生のそばにいたい。
大翔先生も、それを望んでくれるのなら私は大翔先生の隣にいたい。
「大翔先生。ありがとう。
高校卒業したら、よろしくお願いします。」
紫苑や、翔太には話していないけれど許してくれるだろうか。
高校卒業までは、まだ時間があるけれどそれまで2人に恩返しをしていこう。
「沙奈。ありがとう。」
大翔先生は、さっきよりも私を強く抱きしめてくれた。
そんな大翔先生に答えるように、私も大翔先生を抱きしめる手が温かくなっていった。
その温もりは、私も何があったとしても離したくない。
離れたくない、私の大切な人だから。
ペースメーカーを入れてから、2週間が経った。
私は、驚く程に体調が回復していき大翔先生と話し合って退院の日が決まった。
「今回の入院は、少し長くなってごめんな。」
外来の診察が終わった大翔先生は、夜に私の病室に足を運んでくれた。
ベッドサイドに椅子を持ってきて、腰を降ろし私にそう話した。
「大翔先生。謝らないで。
大翔先生のおかげで、元気になれたんだから。
それに…」
「それに?」
「大翔先生が、傍にいてくれたから安心できた。」
「沙奈…。」
大翔先生は、優しく私を抱き寄せてくれた。
退院出来るのは嬉しいけど、やっぱり大翔先生と一緒に過ごす時間が減ってしまうのは寂しい。
毎回、退院が決まる度に寂しい気持ちが心の中に残る。
連絡先も交換しているし、大翔先生はいつも私が会いたいと言えば時間を作って会おうとしてくれる。
大翔先生からも、私のことを誘ってくれるけど…。
それでも、やっぱり。
入院期間のように、大翔先生と一緒に居られなくなるのは寂しい。
「ふふ。」
「えっ?」
大翔先生は、私から少しだけ身体を離しそっと髪を整えるように撫でてくれた。
「沙奈。退院が決まると、いつも寂しそうだよな。」
「大翔先生…。」
「沙奈が、俺を必要としてくれて頼ってくれることが何より嬉しいよ。
そうやって、俺に歩み寄ってくれることもたまらなく愛おしい。
なあ、沙奈。
沙奈さえよければ、高校卒業後に一緒に暮らさないか?
沙奈が、俺と一緒に暮らしてくれるのなら紫苑と翔太に話そうと思う。」
「だけど。私、これから大学に進むし大翔先生にもきっと病気のこととかで迷惑をかけちゃうと思うし…」
紫苑や翔太にも、今までたくさん迷惑をかけてきた。
高校を卒業したとしても、私はまだ学生であって大翔先生に負担をかけてしまうかもしれない。
それならまだ…。
私が、大学を卒業して1人で生きていける力を身につけてからの方がいいのかもしれない。
「沙奈。迷惑なんて言うなよ。
さっきも言っただろう?
俺は、沙奈にかけられる心配なら喜んで引き受ける。
沙奈。
俺は、自分の人生に変えてでも沙奈のことを守りたいと思うんだ。
一生かけて、沙奈を守っていきたい。
もし、俺に負担をかけてしまうとか考えているのなら、そんな心配はいらない。」
「でも…」
「俺はただ、沙奈に傍にいてほしい。」
「大翔先生…。いいの?
私、できること少ないかもしれない。
病気のことで、たくさん大翔先生に負担をかけちゃうかもしれない。
それでも、傍にいてもいいの?」
「病気のことも含めて、俺は沙奈がいい。
沙奈以外のことなんて、何も考えられない。
沙奈が俺のことを必要としてくれているように、俺にも沙奈が必要なんだ。
俺の隣には、いつも可愛い沙奈にいてほしいと思う。」
十分なくらいの、大翔先生の言葉。
そんな大翔先生の言葉に、私が断る理由はない。
私も、大翔先生のそばにいたい。
大翔先生も、それを望んでくれるのなら私は大翔先生の隣にいたい。
「大翔先生。ありがとう。
高校卒業したら、よろしくお願いします。」
紫苑や、翔太には話していないけれど許してくれるだろうか。
高校卒業までは、まだ時間があるけれどそれまで2人に恩返しをしていこう。
「沙奈。ありがとう。」
大翔先生は、さっきよりも私を強く抱きしめてくれた。
そんな大翔先生に答えるように、私も大翔先生を抱きしめる手が温かくなっていった。
その温もりは、私も何があったとしても離したくない。
離れたくない、私の大切な人だから。


