ーside 沙奈ー
自分でも、驚くくらいに大翔先生からの話を素直に受け止めていた。
治療方針に、否定する心もなく。
きっと心の中で、整理がついていたこともあると思うけど。
話してくれた先生が、大翔先生だったからだと思う。
それに、大翔先生の気持ちを聞くことが出来たことも、私を安心させてくれたんだと思う。
病気が見つかって、大翔先生は私の病気からも気持ちからも逃げずにずっと向き合い続けてくれた。
初めて私に見せてくれた大翔先生の弱い気持ちが心苦しく感じたけど。
それくらい、私を大切に思ってくれているってことだよね。
それに、それだけ大翔先生は医師としても責任感が誰よりも強いんだと思う。
そんな大翔先生だから、何でも1人で抱え込んでしまいそうな大翔先生だから、私に本音を話してくれたことが正直嬉しかった。
「沙奈。起きたか。」
「大翔先生…。おはよう。」
「おはよう。少し、顔がすっきりしたな。」
「昨日は、大翔先生がそばにいてくれたから。
安心して、眠ることができたからかな。」
「そうか。沙奈の力になれたみたいでよかったよ。」
大翔先生は、私の身体を優しく抱き寄せてくれた。
「沙奈、大翔。おはよう。」
「あ、紫苑。おはよう。」
「おはよう。」
「沙奈、体調は大丈夫か?」
「うん。だいぶ落ち着いたよ。」
「そっか。久々に、沙奈の笑顔が見れて嬉しいよ。
ずっと、思い詰めた表情だったから。心配だったんだ。
今は、何か不安なこととか心配なことはない?」
「心配してくれてありがとう。紫苑。
だけど、今は大丈夫。
また、何かあったら紫苑や翔太、大翔先生に話すね。」
「あぁ。そうして。いつでも、話は聞くから。」
紫苑は、そう言って私の頬を包み込んでくれた。
そんな温かい手に安心できる。
「あー、可愛すぎる。どうしよう、紫苑。
俺、沙奈が高校卒業する前に家に連れて帰りたいよ。」
「まだダメだ。絶対、それは許さない。」
紫苑からの言葉に、あからさまに寂しそうな表情をする大翔先生。
「全く。本当、沙奈のことになると気持ちが制御出来ないよな。沙奈といる時の、大翔の理性どこにあるんだよ。」
そう言いながら、呆れた表情をする紫苑。
「分かってるよ。沙奈の、花婿候補には入ってもいいいだろう?」
「ああ。まだ、早いけどな。早すぎるけどな?」
「ふふ。」
2人のやり取りを聞いて、私は思わず吹き出していた。
「沙奈?」
「ちょっと、俺真面目に話してるんだけど?」
「いや。何か、楽しいなって思って。
私、こういう瞬間をしばらく忘れていた気がする。
ずっと、病気のことばかり考えていたから。」
特別、何かをすることはないけど。
だけど。
今は、翔太はここにいないけど何気ないこんな時間が大切なんだよね。
「沙奈。」
「大翔。沙奈が退院したら、大翔の家に遊びに行ってもいいか?」
「ああ。もちろんだよ。沙奈、いつでも遊びに来てね。
紫苑と翔太もな。」
「ああ。」
「大翔先生、ありがとう。」
1日温かい時間を過ごし、私は翌日ペースメーカーを埋め込む手術に踏み込んだ。
自分でも、驚くくらいに大翔先生からの話を素直に受け止めていた。
治療方針に、否定する心もなく。
きっと心の中で、整理がついていたこともあると思うけど。
話してくれた先生が、大翔先生だったからだと思う。
それに、大翔先生の気持ちを聞くことが出来たことも、私を安心させてくれたんだと思う。
病気が見つかって、大翔先生は私の病気からも気持ちからも逃げずにずっと向き合い続けてくれた。
初めて私に見せてくれた大翔先生の弱い気持ちが心苦しく感じたけど。
それくらい、私を大切に思ってくれているってことだよね。
それに、それだけ大翔先生は医師としても責任感が誰よりも強いんだと思う。
そんな大翔先生だから、何でも1人で抱え込んでしまいそうな大翔先生だから、私に本音を話してくれたことが正直嬉しかった。
「沙奈。起きたか。」
「大翔先生…。おはよう。」
「おはよう。少し、顔がすっきりしたな。」
「昨日は、大翔先生がそばにいてくれたから。
安心して、眠ることができたからかな。」
「そうか。沙奈の力になれたみたいでよかったよ。」
大翔先生は、私の身体を優しく抱き寄せてくれた。
「沙奈、大翔。おはよう。」
「あ、紫苑。おはよう。」
「おはよう。」
「沙奈、体調は大丈夫か?」
「うん。だいぶ落ち着いたよ。」
「そっか。久々に、沙奈の笑顔が見れて嬉しいよ。
ずっと、思い詰めた表情だったから。心配だったんだ。
今は、何か不安なこととか心配なことはない?」
「心配してくれてありがとう。紫苑。
だけど、今は大丈夫。
また、何かあったら紫苑や翔太、大翔先生に話すね。」
「あぁ。そうして。いつでも、話は聞くから。」
紫苑は、そう言って私の頬を包み込んでくれた。
そんな温かい手に安心できる。
「あー、可愛すぎる。どうしよう、紫苑。
俺、沙奈が高校卒業する前に家に連れて帰りたいよ。」
「まだダメだ。絶対、それは許さない。」
紫苑からの言葉に、あからさまに寂しそうな表情をする大翔先生。
「全く。本当、沙奈のことになると気持ちが制御出来ないよな。沙奈といる時の、大翔の理性どこにあるんだよ。」
そう言いながら、呆れた表情をする紫苑。
「分かってるよ。沙奈の、花婿候補には入ってもいいいだろう?」
「ああ。まだ、早いけどな。早すぎるけどな?」
「ふふ。」
2人のやり取りを聞いて、私は思わず吹き出していた。
「沙奈?」
「ちょっと、俺真面目に話してるんだけど?」
「いや。何か、楽しいなって思って。
私、こういう瞬間をしばらく忘れていた気がする。
ずっと、病気のことばかり考えていたから。」
特別、何かをすることはないけど。
だけど。
今は、翔太はここにいないけど何気ないこんな時間が大切なんだよね。
「沙奈。」
「大翔。沙奈が退院したら、大翔の家に遊びに行ってもいいか?」
「ああ。もちろんだよ。沙奈、いつでも遊びに来てね。
紫苑と翔太もな。」
「ああ。」
「大翔先生、ありがとう。」
1日温かい時間を過ごし、私は翌日ペースメーカーを埋め込む手術に踏み込んだ。


