ーside 沙奈ー
朝ご飯を食べた後、紫苑達は仕事へ向かった。
これからの事は、ちゃんと大翔先生から聞かないといけない。
1人で聞こうとしていた私の気持ちを察して、大翔先生は言葉を付け足してくれていた。
「沙奈。おはよう。」
少しでも気持ちを紛らわせようと、本を読んでいると冨山さんが病室へ入ってきた。
「おはよう、冨山さん。」
「点滴…。痛くないか?」
そういえば、少しだけヒリヒリするような気がする…。
「赤くなってる。もう、3日以上同じところにルートが取ってあるから、今日は刺し変えるな。」
「いいよ。私の血管、探すの大変なんでしょう?」
この前、冨山さんが来る前に何度も針を刺されたことを思い出した。
腕にはどこにも入らなくて、足の甲にまで刺されたんだっけ。
「大丈夫。」
ただでさえ、忙しいはずなのに申し訳なさすぎる。
「沙奈、何回も刺したりしないから安心してくれ。
それに、今は時間にも余裕があるから大丈夫だ。」
そう言い残し、冨山さんは点滴の準備をしてから再び私の元へ戻ってきた。
「沙奈、大丈夫だから力抜いて。」
何回も点滴をしているとはいえ、点滴を刺すのには未だに慣れない。
失敗をしないように、何度も血管を確かめてから入れてくれる。
だからこそ、いつも1発で入れてくれる。
「沙奈、今痛くはないか?」
「うん。痛くなかった。」
「それなら良かった。」
真剣な表情から、冨山さんは柔らかい笑顔を向けてくれた。
「冨山さんも、今日私の病状説明に入ってくれるの?」
「ああ。
今後のことは、俺もちゃんと知っておきたいんだ。
沙奈の救いになりたいから。」
私の大切な人達が、傍で一緒に話を聞いてくれるなら受け止められる気がした。
たくさんの言葉や、経験があったから私は今前を向いて生きていられるんだと思う。
私の気持ちとたくさん向き合ってくれた紫苑や翔太、大翔先生や冨山さんがいてくれたからどんな状況でも前を向いて歩くことが出来た。
そう、思えるようになったのも皆が私を変えてくらたからだと思う。
それから、お昼ご飯を食べてうたた寝していると紫苑と翔太が病室へ入ってきた。
「沙奈…。起きて。」
「あ、紫苑、翔太…。私、眠ってたんだね。」
「起こしてごめんな。
大翔が、外来終わったから沙奈を呼んで来てくれって言われたんだ。
今、大翔は外来で色々説明の準備をしてくれているから。」
「うん。分かった。」
車椅子に乗るために、靴を履き準備をしていると翔太が私に靴を履かせてくれた。
「ありがとう、翔太。」
「なあ、沙奈。」
「何?」
「心の準備は整ったか?
この前、色々話を聞いたけどまだ不安があるなら話してほしい。
心から溢れ出ない為にも今聞いておきたいんだ。」
「紫苑…。
ありがとう。
だけど、私。ちゃんと病気と向き合っていきたい。
今は、大翔先生や紫苑、翔太や冨山さんのことを信じて治療を頑張りたい。
私、下を向いてばかりだとダメだと思うから。
それに、紫苑や翔太がいつも私の傍で支えてくれる。
大翔先生や冨山さんも、紫苑や翔太と同じように私のことを考えて想ってくれている。
それに、私も同じように答えたいの。
私、皆と一緒に生きていきたい。
これからも、笑って皆の傍で生きていたいもん。」
そう。
嘘偽りのない、正直な気持ち。
私には、将来の夢がある。
目標もある。
紫苑や翔太が、たくさんの夢と希望を与えてくれた。
私を家族へ迎えてくれた日から、私の人生は少しづつ色付いていったんだよ。
「沙奈…。ありがとう。」
紫苑が、ふわっと優しく抱き寄せてくれた。
紫苑と私の身体を包み込むように、翔太も抱きしめてくれた。
この、温かくて安心できる温もりにいつも助けられているから。
どんな治療にも、前を向いて積極的に取り組んでいきたいから。
朝ご飯を食べた後、紫苑達は仕事へ向かった。
これからの事は、ちゃんと大翔先生から聞かないといけない。
1人で聞こうとしていた私の気持ちを察して、大翔先生は言葉を付け足してくれていた。
「沙奈。おはよう。」
少しでも気持ちを紛らわせようと、本を読んでいると冨山さんが病室へ入ってきた。
「おはよう、冨山さん。」
「点滴…。痛くないか?」
そういえば、少しだけヒリヒリするような気がする…。
「赤くなってる。もう、3日以上同じところにルートが取ってあるから、今日は刺し変えるな。」
「いいよ。私の血管、探すの大変なんでしょう?」
この前、冨山さんが来る前に何度も針を刺されたことを思い出した。
腕にはどこにも入らなくて、足の甲にまで刺されたんだっけ。
「大丈夫。」
ただでさえ、忙しいはずなのに申し訳なさすぎる。
「沙奈、何回も刺したりしないから安心してくれ。
それに、今は時間にも余裕があるから大丈夫だ。」
そう言い残し、冨山さんは点滴の準備をしてから再び私の元へ戻ってきた。
「沙奈、大丈夫だから力抜いて。」
何回も点滴をしているとはいえ、点滴を刺すのには未だに慣れない。
失敗をしないように、何度も血管を確かめてから入れてくれる。
だからこそ、いつも1発で入れてくれる。
「沙奈、今痛くはないか?」
「うん。痛くなかった。」
「それなら良かった。」
真剣な表情から、冨山さんは柔らかい笑顔を向けてくれた。
「冨山さんも、今日私の病状説明に入ってくれるの?」
「ああ。
今後のことは、俺もちゃんと知っておきたいんだ。
沙奈の救いになりたいから。」
私の大切な人達が、傍で一緒に話を聞いてくれるなら受け止められる気がした。
たくさんの言葉や、経験があったから私は今前を向いて生きていられるんだと思う。
私の気持ちとたくさん向き合ってくれた紫苑や翔太、大翔先生や冨山さんがいてくれたからどんな状況でも前を向いて歩くことが出来た。
そう、思えるようになったのも皆が私を変えてくらたからだと思う。
それから、お昼ご飯を食べてうたた寝していると紫苑と翔太が病室へ入ってきた。
「沙奈…。起きて。」
「あ、紫苑、翔太…。私、眠ってたんだね。」
「起こしてごめんな。
大翔が、外来終わったから沙奈を呼んで来てくれって言われたんだ。
今、大翔は外来で色々説明の準備をしてくれているから。」
「うん。分かった。」
車椅子に乗るために、靴を履き準備をしていると翔太が私に靴を履かせてくれた。
「ありがとう、翔太。」
「なあ、沙奈。」
「何?」
「心の準備は整ったか?
この前、色々話を聞いたけどまだ不安があるなら話してほしい。
心から溢れ出ない為にも今聞いておきたいんだ。」
「紫苑…。
ありがとう。
だけど、私。ちゃんと病気と向き合っていきたい。
今は、大翔先生や紫苑、翔太や冨山さんのことを信じて治療を頑張りたい。
私、下を向いてばかりだとダメだと思うから。
それに、紫苑や翔太がいつも私の傍で支えてくれる。
大翔先生や冨山さんも、紫苑や翔太と同じように私のことを考えて想ってくれている。
それに、私も同じように答えたいの。
私、皆と一緒に生きていきたい。
これからも、笑って皆の傍で生きていたいもん。」
そう。
嘘偽りのない、正直な気持ち。
私には、将来の夢がある。
目標もある。
紫苑や翔太が、たくさんの夢と希望を与えてくれた。
私を家族へ迎えてくれた日から、私の人生は少しづつ色付いていったんだよ。
「沙奈…。ありがとう。」
紫苑が、ふわっと優しく抱き寄せてくれた。
紫苑と私の身体を包み込むように、翔太も抱きしめてくれた。
この、温かくて安心できる温もりにいつも助けられているから。
どんな治療にも、前を向いて積極的に取り組んでいきたいから。


