昴さんは顔を合わす度に
勝ち誇ったような顔をして
通り過ぎてくから腹立つ!!



でも、努力は怠らなかった。
死ぬ気で頑張った。




どんな惨めな仕打ちを受けても
横暴な女性社員に無理やり
犯されそうになっても



諦めず戦ったそんな半年が経った
ある日やっと努力が身を結んだ。




「俺が負けた…だと?」



今月の成績表を見て
昴さんが落胆する



うちの会社は大手企業の中でも
かなり有名なお菓子メーカー



いろんな部門がある中で
今、俺たちのいる部門は
商品販売部門



いろんな業者と掛け合って
お菓子を店頭に置いてくれる
取引先を何件掴んだかを競う。



もちろんたくさんの社員がいる中
昴さんと俺の棒グラフが1番長くて
そのなかでも僅かだけど
俺の方が伸びている



「よっしゃ」



嬉しさのあまり
ガッツポーズをすると



隣にいた昴さんの顔が
酷くぐしゃりと歪んで
瞬く間にその場から
立ち去ったーーーーー



昴さん??



不思議に思ったが
特に気にすることなく
俺はいろんな部門で
着実に功績を積み重ねていった。