それからは歌ったり騒いだり
いっぱい盛り上がって



今は帰り道



優亜と一緒にならんで
暗い夜道を歩く



しばらく沈黙が続いてた。


2人のときどんな会話してたっけ?
なんか久々すぎて不思議な感覚


俺がどんな話をしようかと
頭の中ぐるぐるさせていると


「紀田…」


優亜の方から沈黙を破ってきた



「ん?」


俺は軽く返事をして
優亜の方を見やる



すると優亜もこちらを向いて



「帰ってきてくれてありがとう」



優しく柔らかな笑みを見せた



ーーーーーーーーーーーーーーっ!!///



その笑顔は反則だっつーの!!
俺は赤くなりそうなのをなんとか
誤魔化しながら平然を装う



「だって約束したじゃん?」


「ま、約束したけど…でも戻ってきてくれて嬉しいから…ありがとう」



あー。もう本当ダメ
なんなの。可愛すぎ。



俺は自分の顔が真っ赤に
なるのと同時に優亜を
思いきり抱き寄せたーーー。



「ちょ、紀田!?いきなりどーしたの!?」



慌てふためく優亜に



「うるせ、いーから抱かれてろ」



「え?何そのいかがわしい言い方!?///」



なんておちゃらけつつも
優亜も真っ赤になってるのが分かった。



「あのさぁ…」


「なーに?」


「俺も。待っててくれてありがと。」


「うん。待ちくたびれたけど…待ってたよ。好きだから」



突然言われた
好きだからの言葉に
ドクンと脈打つ



あー、本当にもー。



「俺も好き」



少しだけ体を離して
そのまま優亜にキスをする



それに身を委ねるように
優亜も俺のキスを受け入れる



もうそれだけで嬉しくて
おかしくなりそう。