「どういうことも何もそのまんまの意味だよ…はぁ…本当の悪事を働いてたのは俺たちの両親。



それに気づいたのが裕也の父親。それをバラされないために俺たちの両親は1回、裕也の両親を殺害しようとした…失敗したけど。



事故死にみせかけて殺すつもりが、自分らのミスで逆に自分たちが死ぬことになった……意味わかる?」




は…マジかよ…。
知らなかった…



だって父さん何にも…
一言もそんなこと…



ステージ上の別のとこで
座っている父さんをチラッと
見ると父さんも驚いたのか
目を見開いて昴さんを見ていた。



「昴…何でそれを…」



おもむろに口を開いた父さんに
フッと自嘲気味に笑うと



昴さんはスっと父さんに
視線を向けるーーーーーー。




「ここに来てから数ヶ月してすぐに風の噂で飛んできましたよ。最初は半信半疑でしたが、貴方がそこの鮫島と話してるのを聞いたんですよ」




そう言って顔は父さんに向けたまま
ステージ下にいるスパルタ上司を指差す



あの人が鮫島…。



「坊っちゃま、あの時…外にいらしたんですね!?」



鮫島上司も驚いたような顔で
大きく目を見開いている…。