今日も君に恋焦がれる

「葵くん…?」



遠い意識の中に呼ばれた名前にハッとすると、胡桃先輩が顔を覗きこんでいた。



「こんなとこで寝てると風邪引くからベッド行って寝たがいいよ」



そう言われ体を起こすと、いつの間にかソファで寝てたことに気づく。


起きて待つつもりだったのに。



「胡桃先輩おかえり」


「うん、ただいま。今日はごめんね?」



そう言って申し訳なさそうな顔を見せた。


なんで一々表情が可愛いんだろう?



「胡桃先輩、今日こっちで寝たら?」



そう声をかけるとパーっと明るい笑顔に。