今日も君に恋焦がれる

でも、そんな姿をもっと見たいと思う俺は意地悪だ。



「今日記念日なのに飲みに行くんだ?てことは胡桃先輩のこともお預けってこと?」



今日は記念日だったりする。


食堂で、「愚痴聞くよ」なんて言っていた胡桃先輩にはまあ驚いたけど。


だけど、こういうことは胡桃先輩あるあるだからもう慣れている。



「…ごめんね?…ちゃんと埋め合わせはするから」



そう言ってシュンとなる顔がそろそろやばい。


俺の理性を掻き乱そうとしてくる。



「小野ちゃん待たせてるからそろそろ行くね?」



そう言って立ち去ろうとした胡桃先輩の腕を咄嗟に掴む。