今日も君に恋焦がれる

「おい真宮?帰んないのか?」


と直属の上司に声をかけられハッとする。


気づくといつの間にか退社時刻になっていた。



「真宮もボーっとすることあるんだな?無理しすぎんなよ〜?お疲れ」



ポンと背中を叩くと上司は出て行った。


その上司と入れ替わりで胡桃先輩が控えめに入ってくるからドキッとする。


キョロキョロと誰かを探しているようだ。


それは多分俺なんだろうけど。


と分かっていながらも自分から目立つようなことはしない。