今日も君に恋焦がれる

約3日間の残業を終え、真っ先に胡桃先輩のところに向かいたかったが、ここまでくると夏美のことも放っておけず…。


その前に夏美の家に行くと、それはひどかった。


家具はぐちゃぐちゃ。


食器類は割れた状態。


男の俺でもさすがに鳥肌が立った。



「警察に相談しろよ」



と何度も説得するが、夏美が頷くことはなく…。



「…そんなことしたら…殺される…」



夏美は一点を見つめながらそう答えた。


でも、正直俺は何もしてやれない。


話しを聞いてやることくらいしか…。