今日も君に恋焦がれる

泣きながら取り乱す夏美を落ち着かせ、会社に戻ったのは日付を回る頃だった。


少し仮眠を取りつつ朝を迎え、一息つこうとした時…ーー！


古澤先輩に肩を抱かれ歩いて行く胡桃先輩の姿が見えた。


泣いてた…ような？


俺はすぐに後を追い、古澤先輩が離れた隙を狙って胡桃先輩に声をかけた。


胡桃先輩は、大丈夫だとあの時確かにそう言った。


だけど、それがどうして別れに繋がるのかが分からなかった。


それに、胡桃先輩を苦しめているのが俺なんて。ちゃんと話しがしたい。