今日も君に恋焦がれる

これはバッドタイミングすぎない…?



「なんでメガネなの?」



葵くんのせいだよっ!って言えたらどんなに楽だろう?



「コンタクトが入らなくて…」



そう言って立ち上がると立ちくらみでフラッとする。


そんなわたしを咄嗟に葵くんが支えてくれたけど、その優しさが今は胸を刺す。



「体調悪いの?」


「大丈夫。ただの立ちくらみ」



そう言って葵くんから離れる。


こんなところを誰かに見られると、後々めんどくさいことになる。



「胡桃先輩、目の下クマできてる…寝てないの?」