今日も君に恋焦がれる

今は…大事にされていない、のかな。わたしより優先する人ができたみたいだし…そうだよね。大事にしたいのはその人のことだよね。



「わたし…葵くんが好き。だから……別れる…琴音ぇ〜」



ギュッと琴音に抱きつくと、周りが何事かとザワザワしだす。



「ちょっと休憩してきますっ!」



琴音はそう言うと、わたしの肩を抱き人気のないところまで連れてきてくれた。



「ちょっと急に泣くとさすがにやばいからね?」



とハンカチを貸してくれる琴音はどこまでも優しい。