「んっ…葵、くん…」



トローンとした頭で考える。


なんでだろう?今日は葵くんのいつもの癖が出てこない。いつもすぐお腹あたりに手を忍ばせてくるのに。


そんなことを考えていると、葵くんの唇が離れた。



「ごめん、胡桃先輩…やっぱできない。俺、戻るね?ゆっくり休んで?また明日。おやすみ」



チュッとおでこにキスを落とし、寝室を出て行った。


わたしはそのまま放心状態。


ここまでしといてお預けを喰らうとは…。