「If you like me,please let me be with you(こんな私でよければ、そばにいさせてください)」

幸せそうに微笑んで琴葉ちゃんは言う。うん、多分告白の返事をしてくれてるんだよね。でも……。

「ごめん、俺、英語わかんなくて……」

英語がわかったらなぁ……。そう思いながら申し訳なくて俯くと、琴葉ちゃんにそっと頬を包まれる。

「この言葉ならわかります」

琴葉ちゃんの唇が動く。その言葉は、英語がわからない俺でも知っている言葉だ。俺は琴葉ちゃんをもう一度抱き締めて、下手くそな英語で返事をしていた。

「アイラブユートゥー!!」

琴葉ちゃんと両想いになりました、なんてまた炎上しちゃうかな?でも、今はそんなことどうでもいっか。やっと想いが通じ合ったんだから。

「俺、すごく幸せ」

琴葉ちゃんの心音が心地いい。琴葉ちゃんの手がゆっくりと俺の背中に回った。

「不束者ですが、よろしくお願いします」

「うん、よろしくね」

両想いになった日、心の中に幸せな歌が響いていた。