「ゆ、遊佐さんが副社長になった理由って
本当に私なんですか?」
『半分は本当、でも元々継ぐ意思があったよ
コネ入社だと言われて恨まれるのも媚び売ら
れるのもまっぴらごめんだったから他社に入
社して爺さんに任せてもいいと思ってもらえ
る実力を付けるまでは戻らない予定だった
でも元居た職場で仕事をすれば将来会社を支
えられるような人間なれるのかと言われたら
そうなことないし悩んでた時にすみれさんと
出会って最後の後押しをしてもらった感じ
爺さんにとりあえず副社長として認めてもら
う為に数ヶ月かかっちゃったけど』
ずっと顔がいい変人だと思ってた自分が馬鹿
らしく思えてきた
