このいかにも奥に重要人物がいるような扉の

奥に副社長がいるんだよね、この瞬間が一番

緊張するかも、、でもここは意を決して


コンコン 

『はい』

「失礼します」

「本日より秘書としてお世話になる桜井すみ

れですよろしくお願いします」


そのあとしばらく何も考えられなかった

香里が言っていたようにイケメンだったから

ではない何度見てもリリランで告白してきた

変人がニコニコした笑顔を向けてくるからだ


『久しぶりいや、ちゃんと会うのは初めましてか

じゃあ初めまして桜井すみれさん この会社

の副社長をしている椿 遊佐です』 


「、、、え???」

多分予想以上にマヌケな顔をしているんだろ

うそんな固まっている私をよそに副社長は

『いやぁーまさかすみれさんがうちの会社に

いるなんて思ってもみなかったやっぱり運命

って本当にあるんだね


今日の夜空いてる?良ければご飯でもど

う?』


「え、えーと」

『え?良いって?よかった良いお店探してお

いて』

どうやら勝手に話が進んでいるようだ

「あの、副社長」

『ん?苦手な食べ物でもある?』

「まぁアボカドは苦手ですがそうではなく

謹んでお断りします」 


あ、なんかこのセリフ2回目だ

呑気にそんなこと思っていた