言葉が、いくつも見つかったけど、……何も口に出すことはできなかった。
それはきっと……彼女の言葉は事実だと、わかっていたからだろう。
山が近いこの町には学校が少なく、他校との交流が多い。
そのため、他校の生徒とも顔見知りだ。
それにも関わらず、ミクルの着ている制服には全く見おぼえがない。
そして、俺と同い年のように見えるのに、妙に浮世離れした雰囲気。
この違和感のすべてが、ミクルがタイムスリップしたということで説明できる。
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