「……でね、占いによると、あなた達のどちらかは近い未来に死ぬってことだから。気を付けることね」
「へぇ、そうなんだ……て、え?」
「……は?」
ただ呼吸をしただけのように軽く言ってのけたミクルに、俺と穂希はそろって目を大きく見開いた。
今、なんて……?
近い未来に、俺か穂希のどちらが、死ぬ……?
そんな馬鹿な。
冗談か?……いやでも、見ず知らずの人にこんな悪戯をしてなんになる……?
……いや、それよりも。穂希は大丈夫なのか。
最近情緒が不安定になりがちな穂希の事だし、こんなことを言われたらまた……。


