君と旅の途中

突然の事に大きく肩を震わせると、穂希が焦った声とともにこちらに手を伸ばした。
















「と、都生から手を放してくださいっ」













「っ……痛」
















穂希が俺の肩に置かれた手をぱっと払うと、息を呑む音がした。















なんだ……?














恐る恐る後ろを振り返ってみると、そこには電灯の下で金髪を輝かせる女子が手の甲をさすっていた。













俺らと同い年くらいか……?














そう推測するが、顔を見たことが無ければ、着ている制服にも見覚えがない。















……こいつ、誰だ?















黙々と観察する俺をよそに、謎の女子はキツイ猫目で穂希を睨む。
















「痛……穂希さぁ、乱暴しないでくれる?」














「うっ……そっちが悪いんでしょ⁉ あなたが驚かせたから……って、え? なんで私の名前……?」













「え、穂希の知り合い?」













「違う違う違う! 全っ然違うよ⁉」
















当たり前のように名前を読んで見せた女子に穂希を見ると、頭がもげそうな勢いで首を横に振っていた。